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04.06.2011
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こんばんは
うさばか保育園 の むらまつあきこ です
昼間は暑くても 太陽が沈むとひんやり涼しいです。
本格的な夏になっても これぐらいだとありがたいなあと願っておりますが 暑さのピークの時間帯の電力量を考えると 冷や汗がでそうです。
近頃よくお話させていただく機会が多い話をすこし
うさぎの食性になるべく沿った食事 について
私たち人間もですが それぞれの住んでいる地域があります。 ものすごい北の端っこでは 太陽の光も薄く 氷の世界 当然野菜は育ちません。果物なんかもありません。 そういう地域に住む たとえばエスキモーの人たちは 獲った獲物、アザラシなどの内臓も含め余すところなく ほぼ全身を無駄にせず食べていると聞きます。 内臓にはビタミンなどが豊富なので、食べることで栄養の偏りを 減らすことができます。 私たちが焼肉屋さんで頼む ロースやカルビのような いわゆる食べやすい部位ばかりをたべる というようなことはないようです。
逆に南の人たちはどうでしょうか 暑い暑い南国には バナナやパパイヤなど、独特の果物や野菜が育っています。
私たちの住む地域はどうでしょう? 豊富な近海の魚介類、海藻にも恵まれ 四季があるので野菜もさまざま、いろんな食材があります。
ではうさぎはどうでしょうか
今のカイウサギは野生のアナウサギが家畜化され徐々にいまのような感じになって 私たちの傍らにいます。 みなさまご存じのように 完全なる草食動物です。独特なのは自分の盲腸で作られた盲腸糞から大事な栄養をとっていること 併せて草をたくさんたべる2通りの糞を出す摩訶不思議な生き物だともいえますが
この子たちの元となる野生のアナウサギたちが住む 北ヨーロッパあたりの地域に
例えばですが バナナは生えているでしょうか? パパイヤはどうでしょう?
もうお分かりいただけると思いますが 南国の食べ物には 南国に生えて生きている意味があります。 その地域に住まう人、生き物が食べるのに適った理を持っているといえるのではないでしょうか。
パパイヤやパイナップルの酵素が毛球を溶かす・・・だとか まことしやかに言われていますが その前に考えるべきは そもそもこういう食べ物がうさぎに合っているのかどうか ということ。 バナナも非常に甘いです。 甘いものは食べたことがなかったうさぎには どれほど強い刺激になるでしょうか・・・
一切駄目だともいうつもりはありませんが こういう 本来の食性の地域から外れる食べ物を与えるということには 慎重になっていただけたら
と思います。 食欲にムラがある子、肥満傾向の子、代謝が少しおかしい子、体調が不安定な子 繊細なおなかを持つ子、持病や基礎疾患を持っている子、 などは特に気を付けていただきたいと 思っています。
お店で売っているから・・・いいのかと思っていた という話も聞きますが 売っている側はおそらく、買う人側の自己責任 だと思っているかもしれません。 責任のなすりあいに貴重な時間を割くのはやめたいところです。
生の牧草もそうですが 季節によっては せっかく買ってあげても食べない というのにも理由があります。
チモシー(オオアワガエリ)の生育に適した環境というのを考えると 想像がつくと思います。
国内で生育のストレスが少ない時期というのは非常に短いと思います。 だからこそ、北海道などでも さっさと作ってさっさと刈り取って乾燥牧草にするようですが それでも、うまく行かなくて 結局サイレージ(おつけもののようなもの)にする ということもよくあるようです。 それぐらい 日本では生の牧草もですが、乾燥の牧草も うまく、おいしく作るのは本当に難しいのだろうと思います
イネ科でも お米を作ってくれるイネは高温多湿の地域で栽培が向いていますが チモシーは同じイネ科の草ですが ワシントン州のような通年さわやかな地域での栽培が向いています だからこそ、たくさんの牧草がとれる有名な産地になってもいます。
どこでも作ればいいというもんでもない 生牧草
そして うさぎが最も食べたい部位、おいしいと思う部位は 時期によっても違います。
好きなものを好きな時期に 自分でむしって食べられる。
究極はそんな環境を与えてあげられたらいいんでしょうね。
3歳ぐらいの頃から一緒に田舎で暮らしていた ミミコは そういう食事をしていました。
ミミコは 今のうさぎたちのように パパイヤやバナナ、パイナップルなんか 知らないで生きていたうさぎでしたが
今の子たちにはない すばらしい食事環境を持っていたと思います。
散歩の合間にちらりとみちばたの草の生育をみて 季節、旬の移り変わりに敏感になっている むらまつでした。
保護者のみなさま 5感6感をどんどん鍛えましょう。 そしてその鋭い感性で いまのうさぎたちを取り巻く環境について目を開きましょう ご自身のことも今まで以上に見えてくると思います。 この子たちとの関係において うさぎの健康に重要なものとして 食事、運動、睡眠などそれぞれありますが 同じぐらい忘れてならないのが 保護者の心身の健康です。
うさぎはストレスに弱い 神経質な面がある という言葉を知らない人はいない ぐらい有名なフレーズですが 彼らにとってのストレスとは 単に、騒音や環境の変化だけというわけではありません その環境というカテゴリの中に 私たち一緒に住む人間も含まれるからです。 私たちの心身にトラブルがしょうじたり 心身が穏やかでなければ それがひとつの環境の変化と かれらにはとらえられかねないのです。 うさぎの居・食・住 健康を考えるとき 切り離せないのが我々の健康。
ここが一番むずかしい! 私たちも 真冬のグレープフルーツやバナナというような 季節はずれな食事をなるべく控えて 元気な状態でいる。
ひともうさぎも正しい食性ですごすのが一番なのではないか・・と思います。 病気のそれぞれのケアの探究をはじめる前に まずはご一考を。
 写真は ある方からいただいた逸品 霜枯れの春きゃべつ です 春の到来が待たれる冬の終わりごろ・・・いただいたものですが 霜枯れの冬ならでわの味と、春キャベツの早春の味 季節の変わり目の瞬間を感じるようなキャベツでしたが おいしい!と一瞬でみんなの胃袋に消え去りました。
春といっても超早春から夏前の晩春まで 昨日と今日ではもう違うというぐらい 季節の移り変わりは繊細です。山菜の専門家の方が教えてくれました。
ペレットは悪者で野菜が善いもの などという単純な話では納まらない広い世界が待っていると言えますね。
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